染めとヘアカラーの違いは何？髪に負担なく白髪を染めたい時に選ぶのはどっち？｜【美容師が選ぶ】30代40代の市販白髪染め【最強】おすすめランキング!

白髪染めとヘアカラーの違いは何？髪に負担なく白髪を染めたい時に選ぶのは…

白髪染めとヘアカラーの違いを知らずに使うと、思い通りに染まらないことがあります。

この記事では、白髪染めとヘアカラーの違いや、髪を傷めにくい白髪染めについて解説します。

後半では、髪をいたわりながら白髪をカバーする製品もご紹介するので、ぜひ美髪作りの参考にしてくださいね。

ヘアカラーで白髪は染められる？

ヘアカラーには2種類あるのはご存知でしょうか？

1つは黒髪用ヘアカラー、もう1つは白髪用ヘアカラーです。

一般的にヘアカラーというと黒髪の色を変えることを指し、「オシャレ染め」や「ファッションカラー」などと呼んでいます。

それに対して、白髪を染めるヘアカラーは「白髪染め」または「グレイカラー」と呼ぶのが一般的です。

この記事では、黒髪を染める場合をヘアカラー、白髪を染める場合を白髪染めとして進めていきます。

ヘアカラーと白髪染めの違い

ブリーチ力と染毛力が違う

ヘアカラーと白髪染めのどちらも髪を染める仕組みは同じで、1剤と2剤を混ぜた染毛剤でキューティクルを開き、髪のメラニン色素を脱色してから染料を定着させます。

仕組みが同じでも、髪のメラニン色素を薬剤で脱色する「ブリーチ力」と、染料で髪に色付けする「染毛力」が異なります。

ヘアカラーはブリーチ力が高いため、日本人の黒髪でもアッシュ系やピンク系、オレンジ系などの明るいカラーを出しやすいのがメリットです。

また、ヘアカラーは明るく染めることが目的なので、染料は薄めに配合されており、染毛力は低めに作られています。

一方の白髪染めは、よほど明るいカラーでなければ一般的にブリーチ力は低く、染毛力は高めに作られているのが特徴です。

目的に合った製品を使う

黒髪の色を明るく変えたい人が、「白髪染め」と書かれたヘアカラー製品で染めると、色味がキレイに入りにくいことがあるので注意しましょう。

反対に、白髪を染めたい人がヘアカラーで染めた場合は、白髪がキレイに染まらない可能性が高くなります。

白髪染めとヘアカラーどちらの方が髪が傷みやすい？

白髪染めとヘアカラーで同じ程度の色味に染める場合、どちらかというと白髪染めのほうが傷みやすいといえます。

白髪染めのほうが傷みやすいのはなぜ？

白髪染めの特徴

白髪は2週間程度で黒髪との境目が目立ってきますよね。

結果として頻繁に染める回数が増えるので、髪が傷みやすくなります。

白髪染めには、白髪に色を入れるための染毛力を強くするために、ジアミンという成分を含む染料が多く配合されており、髪や頭皮にダメージを与える要因となります。

また、白髪染めの1剤に配合されるアルカリ剤や2剤の酸化剤（過酸化水素）の配合量が高めに作られているのも、髪や頭皮が傷む原因です。

頭皮が傷んで乾燥したり硬くなったりすると血流不足などを引き起こし、髪の成育に必要な栄養や酸素が運ばれにくくなるため、健康な髪を生み出しにくくなる可能性があります。

ヘアカラーの特徴

ヘアカラーでよほど明るい色にしなければ、少なくとも1～2カ月程度は染めずに済みますよね。

ヘアカラーは白髪染めよりも染める回数が少ないので、自ずと髪へのダメージも少なくなります。

また、ヘアカラーには、白髪染めよりも染料（ジアミン）の配合量が少なく、アルカリ剤や酸化剤の濃度も変えられるため、白髪染めよりは髪の傷みを低減できます。

なお、ジアミンはアレルギー性物質なので、ヘアカラーや白髪染めを頻繁に行うとアレルギー症状を起こすことがあるので注意が必要です。

一度ヘアカラーや白髪染めでアレルギーを起こした人は、二度とジアミンが入った薬剤は使えません。

髪が傷まない白髪染めはないの？

脱色しない「オハグロ式」染料

白髪染めで白髪が隠れても、髪が傷んだりアレルギーを起こしたりするのは避けたいですよね。

できるだけ髪が傷まない白髪染めに、「オハグロ式」という非酸化染料があります。

一般的なヘアカラーや白髪染めには、いずれも酸化染料とアルカリ剤が配合されていますが、オハグロ式白髪染めにはジアミンや酸化染料、アルカリ剤が含まれていません。

天然植物性染料のポリフェノール類と鉄塩（硫酸鉄水和物）の化学反応によって髪を染める仕組みです。

脱色しないので髪が傷みにくいものの、1剤と2剤を混ぜずに別々に塗る手間がかかり、若干鉄臭く感じるのがデメリットといえます。

ジアミンアレルギーの人も使えるものの、金属アレルギーの人は鉄塩に反応してかゆみや炎症を起こす可能性があるため、必ずパッチテストをしてください。

部分染めで白髪を隠す

一般的な白髪染めで髪を傷めないようにするには、毎回髪全体を染めないのもひとつのケア方法です。

生え際やもみあげなどの部分染めをするなら、液状タイプやムースタイプよりも、白髪に塗布しやすいクリームタイプの白髪染めがおすすめです。

マスカラブラシ状をしたリタッチ用白髪隠しや、パウダー状の白髪隠しなどもあり、使うたびに白髪が徐々に染まる製品もあります。

ヘアカラーから白髪染めに移行するタイミングは？

黒髪用のヘアカラーから白髪染めに切り替えるタイミングは、「白髪の割合が多くなったとき」です。

美容室で染めてもらう場合は、美容師が髪の状態を確認し、要望に応じた薬剤を決めるのでキレイに染まります。

しかし、ヘアカラーを購入してセルフカラーリングをする場合は、白髪の割合と目的によって、見合ったヘアカラー製品を購入しましょう。

髪全体に占める白髪の割合が多い人
白髪染め
白髪の割合が多いものの、明るい色を希望する人
白髪染めもしくはオシャレ染め
白髪の割合は少ないものの、生え際の白髪をしっかり染めたい人
白髪染め

髪に優しいのはヘアカラーでも白髪染めでもない！おすすめ商品を紹介！

ここまで、色味がしっかりと定着するヘアカラーや白髪染めについてお話ししてきましたが、より一層髪や頭皮を労りながら白髪を目立たなくさせる製品もあります。

すでに髪が傷んでパサパサの人や頭皮の潤いがなくなっている人、ヘアマニキュアがすぐに色落ちして悩んでいる人におすすめなのは、「ヘアカラートリートメント」です。

白髪染めのように脱色することもなく、オハグロ式のようなイヤなニオイもありません。

髪に塗布して一定時間放置したら洗い流すだけ、と使い方が簡単なのもおすすめポイント。

また、白髪が伸びてきたときの境目ラインが目立たないのも特徴です。

まとめ

白髪をキレイにケアすると、10歳は若見えするといわれています。

ヘアカラーや白髪染めは脱色して色味を定着させるので比較的長く色持ちするものの、髪や頭皮の傷みは避けられません。

いつまでもツヤのある髪を目指したい人は、ヘアカラートリートメントにも挑戦してみてくださいね。

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