白髪染めとヘアマニキュアの違いを深く知らずに、なんとなく使っていませんか？

 

実は、それぞれに配合される薬剤の成分が違うため、白髪の染まり方や使い方、色持ちの期間などが異なるのです。

 

この記事では、白髪染めとヘアマニキュアの特徴や成分の違い、メリット・デメリットなどについて解説します。

 

あなたの髪質や目的に応じて選んでくださいね。

 

白髪染めとヘアマニキュアの違いが知りたい！

 

白髪を染める手段として、主に「白髪染め」と「ヘアマニキュア」の2つがあります。

 

それぞれの違いをみていきましょう！

 

白髪染めとヘアマニキュアの特徴

 

医薬部外品にあたる白髪染めは、「染毛剤」で髪表面のキューティクルを開き、内部のメラニン色素を一度脱色してから白髪を染めます。

 

髪内部に色素が定着しているので、2～3カ月ほど色味が落ちにくいのが特徴です。

 

 

一方のヘアマニキュアは化粧品に分類される「染毛料」です。

 

白髪染めの「剤」と「料」の違いがあります。メラニン色素を脱色することなく、髪表面から染料の一部を内部に浸透させて白髪を目立たなくします。

 

白髪染めのように色味が長持ちせず、2～4週間かけて徐々に薄れていくのが特徴です。

 

いずれも美容院での施術だけでなく、市販品を購入して自宅で行うことができます。

 

しかし、白髪染めとヘアマニキュアは根本的に成分や使用方法が違うため、自分で白髪ケアをする場合は、しっかりと違いを把握して安全に行うことが大切です。

 

成分の違い

 

一般的な白髪染めは、永久染毛剤のうちの「酸化染毛剤」という薬剤が使われ、ヘアカラー、ヘアダイ、オシャレ染めなどと呼ばれています。

 

髪のメラニン色素を脱色する成分は「過酸化水素」という成分です。

 

脱色された髪色は、ジアミン系染料と呼ばれる「パラフェニレンジアミン」「硫酸トルエン-2.5ジアミン」「パラアミノフェノール」などで染められます。

 

ヘアマニキュアの成分は、半永久染毛料のうちの「酸性染料」という薬剤が使われます。

 

近年では、HC染料や塩基性染料を配合した、カラートリートメント製品も市場に出回っています。

 

使用方法の違い

 

一般的な白髪染めに含まれるジアミン成分はアレルギーを起こす可能性があるため、都度染める前に必ずパッチテストを行う必要があります。

 

また、一度でもかぶれなどの症状が出た人は、メーカーに関係なく二度と白髪染めを使うことができないので注意してください。

 

一方のヘアマニキュアは白髪染めほど成分が強くないのでアレルギーを起こしにくく、基本的にパッチテストは不要です。

 

白髪染めでかぶれを起こした人も使えますが、肌が弱い人はできるだけパッチテストを行うことをおすすめします。

 

価格相場

 

白髪染めやヘアマニキュアを美容院で施術してもらう場合、店舗によって価格幅がありますが、相場としては5,000円～8,000円程度です。

 

市販品の白髪染めは、500円～1,500円程度の商品が多くみられます。

 

ヘアマニキュアは600円～1,600円程度が相場です。

 

市販品はプロ用の薬剤とは若干違うものの、自宅での白髪ケアはだいぶ安くできますね。

 

白髪染めとヘアマニキュアのメリット・デメリット

 

 

白髪染めは薬剤でメラニン色素を脱色する分、目的の色に仕上がりやすく美しい発色を得やすいメリットがあります。また、一度でしっかりと染まり、汗や雨で色落ちしにくいのもメリットです。

 

最大のデメリットは、強い薬剤に反応してかぶれやアレルギー反応を起こしてしまうことです。脱色により髪が若干傷むのもデメリットといえます。

 

ヘアマニキュアのメリットは、髪の傷みやかぶれを起こしにくいことです。

 

ただし、まれに頭皮全体がかぶれてしまう人がいることも知っておきましょう。

 

デメリットは、汗や雨で色落ちするケースがあることや、シャンプーごとに少しずつ色落ちしてしまうことです。

 

白髪染めとヘアマニキュアを比較検証！

 

白髪染めとヘアマニキュアの違いを比較検証してみましょう。

 

	白髪染め	ヘアマニキュア
白髪がしっかり染まるのは？	○	△
髪にダメージが少ないのは？	△	○
生え際が染まりやすいのは？	○	△
コスパが良いのは？	○	○
色落ちしないのは？	○	△
黒髪と白髪の境目が目立たないのは？	×	△

 

染まりにくい生え際を含めて白髪をしっかりと染めたい人は、白髪染めのほうがおすすめです。

 

髪が傷みやすい人は、脱色しないヘアマニキュアのほうがダメージを与えません。

 

また、スポーツ時に汗をかいたり雨に濡れたりして、染料が襟元に垂れてくるのを絶対に避けたい人は、永久染毛料の白髪染めを使いましょう。

 

白髪が伸びてきた際、白髪染めのほうは黒と白の境目がはっきり出てしまうので、自然な感じに見せたい人はヘアマニキュアのほうがおすすめです。

 

白髪染めとヘアマニキュア、上手な使い方は？

 

白髪染めは1剤と2剤があるので、しっかりと混合して化学反応を促進してから白髪に塗布しましょう。

 

ヘアマニキュアは混ぜる必要がないものの、製品によってはしっかりと振るタイプもあるので、説明書を確認してください。

 

また、ヘアマニキュアは暗い髪色を明るくすることができないため、今の髪色よりも明るくしたい人は白髪染めを使いましょう。

 

染毛剤や染毛料が、生え際や耳、うなじなどの皮膚に付着すると、新陳代謝によって表面の角質が取れるまでの数日間は色素が取れにくくなります。

 

白髪を染める前の準備として、肌には水をはじくタイプのクリームを塗っておきましょう。

 

まとめ

 

白髪染めとヘアマニキュアは薬剤の成分が違うため、白髪の染まり具合や色持ち期間が異なります。

 

髪が比較的健康でしっかりと白髪を染めたい人は白髪染めを、髪の傷みを軽減しながら白髪を目立たなくしたい人はヘアマニキュアを選びましょう。

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